デマントイドガーネットとは？グリーンガーネットとの違いと特徴

2種類のグリーンのガーネット

ガーネットには大きく分けて2種類のグリーンカラーを持つ宝石があります。

1. ツァボライト（グリーンガーネット）
2. デマントイドガーネット

これらはしばしば「グリーンガーネット」と総称されることがありますが、実際には異なる種類のガーネットです。特にデマントイドガーネットは、ツァボライトとは明確に区別されるべき宝石です。

デマントイドガーネットの名前の由来

「デマントイド」とは、オランダ語で**「ダイヤモンドのような」**を意味します。その名の通り、デマントイドガーネットは非常に高い屈折率と、ダイヤモンドを超えると言われる分散度を持ち、カットによってダイヤモンドのような輝きを放つことが特徴です。

デマントイドガーネットの希少性とインクルージョン

ホーステールインクルージョンとは？

デマントイドガーネットは、その美しい輝きに加え、内部に含まれるホーステールインクルージョンで知られています。これはロシア・ウラル山脈産のデマントイドガーネットに特有の繊維状インクルージョンで、馬のしっぽや毛髪のような形状をしています。

ただし、インクルージョンが多すぎると輝きを損なうため、適度なホーステールインクルージョンを持つ結晶が特に高く評価されます。

良質なデマントイドガーネットの条件

ロシア産デマントイドガーネットの中で最高品質とされるものは、以下の条件を満たすものです：

• 必要最小限のホーステールインクルージョン
• 素晴らしいクロムグリーンの発色
• 強い輝きを持つ結晶

これらの条件を備えたデマントイドガーネットは非常に希少で、特に1ctを超えるものは市場で滅多に見られません。

大粒デマントイドガーネットの希少性

デマントイドガーネットは通常1ct以下の小粒が多く、1ctを超えると非常に稀です。さらに、2ctを超えるものはプレミアムクラスに分類され、非常に貴重で高価な宝石とされています。

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